佐野弘翔 谷正輝 2人展
「ゾーエとロゴス Zoe ❘ Logos」
2024.12.17.tue-12.25.wed 11:00-18:00
コンセプト
作家トークイベント
2024.12.22.sun 13:00-14:00
佐野弘翔(さのしょう)
1991年 静岡県富士宮市生まれ
2016年 静岡大学大学院教育学研究科教科教育学専攻美術教育専修造形制作論 修了
画家として活動しながら、コンセプトをもとにしたパフォーマンスや、壁画制作をしています。
現在の表現テーマ「行為と結果の間を行き来して、見つけられなかったものを探す」
イベントで練り歩きながら即興的に描くにがおえ「にがおえちんどん屋」を実演。
活動歴
〈2023〉
8月 個展「しやぼてんふわり」(加古川 ガレリアプント)
〈2022〉
3月 玉川村フォトスポットプロジェクトにて 約5メートル×15メートルの壁画制作 「OTSUJIGATAKI」(乙字ヶ滝駐車場)
8月 個展「すばらしいせかい」(加古川 ガレリアプント)
11月 玉川村フォトスポットプロジェクトにて 玉川村公民館入口施設に壁画制作 「田舎の生活」
〈2021〉
縄文DNA展にて 作品 「はなたばのかけら」(富士宮)
〈2020〉
佐野弘翔個展「すばらしいせかい」(富士市吉原 アトリエtechi)
〈2019〉
11月 焼津アートライン 昭和通り文具のムラヒロ 扉に絵を描く(焼津)
12月 佐野弘翔個展「岐路に咲く華」(富士宮市野中 Space Wazo)
〈2018〉
10月 「佐野と近藤」展(東京目黒 貸しスペースrusu)
〈2015〉
6月 個展「raining」(藤枝 ema gallery)
6月 個展「cry out」(静岡市葵区研屋町 金座ボタニカ)
〈2014〉
3月 新進アーティスト作品展 優秀賞 作品「calling」
5月 「Young Artist in SHIZUOKA」展に出展(富士宮 RYU GALLERY)
「モモクリテン」に出展(富士ロゼシアター)
清水マリンパーク開催「シズオカ×カンヌウィーク」にて「似顔絵描きます」パフォーマンス 「似てない似顔絵」を描く
これ以降、イベント出展でにがおえのパフォーマンスを始める
6月 美容室K☆HAPPY ーギャラリーYellowPassionにて 「ART at Yellow Passion」展に出展(焼津)
〈2013〉
4月 2人展「佐野弘翔・谷正輝展」(富士芸術村)
6月 個展「H氏コレクション展」(静岡市葵区研屋町 金座ボタニカ)
8月 個展「impulse」(gallery SUN)
9月 ごてんばアートクラフトフェアに出展
10月 遠州横須賀ちっちゃな文化展にて 佐野弘翔個人で出展「ライブドローイング」
11月 沼津市民芸術祭にて 水彩部門 入選
個展「impulse2」(清水 ootaki Art&Design)
12月 学生アートフェスティバルに出展 作品「conflict」 3000 ×3000mm(静岡県立美術館)
〈2012〉
沼津アート名店街に出展 新進アーティスト作品展 審査員賞 「pregnant」
〈2011〉
11月 初個展「ドンクサス展」(沼津 ギャラリーE・SPACE)
〈2009〉
遠州横須賀ちっちゃな文化展にて 参加・出展
3ヶ月に1回の「ちいさな美術展」に不定期で出品(レンタル暗室&ギャラリーとりこ)
Statement
業務の休憩中。机の隅。 「ゾーエとロゴス」というタイトルの下、改めて佐野弘翔という画家がどのような表現を自分に期待しているのかを問うてみた。
どんな絵を見たかったか。 ふと自分の頭に残っている「荘厳」「神々しさ」というキーワードが埃の下から顔をもたげた。
言葉の意味を検索。おごそかで立派、見事。
では、「おごそか」とは?威厳があって心が引き締まる様。堂々としている。威風堂々。
では、神々しさにつながる「絢爛」とは。きらびやかで美しい様。
ふと日常を過ごすと、その日常に溶け込む絵を志向している。それは決して悪くない。日々のなかからこそ私たちは愛しさを得ているんじゃあないのか。
では、芸術には何ができる?私の手を通した箱庭の中に何を作ろうか。
「つい僕は、いつも大事なことを忘れてしまう」ー2011年の個展に寄せた冒頭の言葉。ふと手に取り開いてみた過去の記録。
いいんじゃない。作品の中くらい、聖域(サンクチュアリ)があっても。妄想していても。 何を以て「君」は逃げた、と決めつけるのかね。
臆病な「君」を、「僕」は守ってあげなきゃいけないよね。
大丈夫。生きることは怖いことと楽しいことの右往左往。
だからこそ、君と僕の間をつなぐ通路に、荘厳さを置いておこう。
それが、僕の作品ができること。
谷正輝(たにまさき)
兵庫県神戸市出身。2012-2017 までを静岡で活動し、静岡県立美術館実技室インストラクターを務める。
2018は京都にある SANDWICH で PixCell制作チームに所属し、作品制作のアシスタントを担う。現在は神戸市へ拠点を移して運動療育・芸術療育を中心とした放課後等デイサービスを運営する。
独自の制作理論「支持体論」をベースに立体・平面・映像・パフォーマンスなど、いくつかのメディアを横断して表現している。
合同会社Bambrook(バンブローク)代表。エンジェルスマイル株式会社 役員。
活動歴
〈2024〉
ERGENCE DES MATIÈRES7 出品作品収蔵(パリ Galerie Akié Arichi)
10th Geoje International Art Festival 出品作品収蔵(韓国 ユギョン美術館)
Masaki TANI solo exhibition -Graviternal- 出品作品収蔵(大阪 MI gallery)
Flower Art Show Case Award 2024 優秀賞 受賞(東京 東京ミッドタウン)
Link 展(京都府、京都市京セラ美術館)
〈2023〉
Young Creators Award 2023 大賞 受賞(大阪 MI gallery)
UNKNOWN ASIA 2023 審査員賞 受賞(大阪 グランフロント大阪)
Art Shopping MI Gallery 出展(フランス カルーセル・デュ・ルーブル)
カチュウ展 出展(京都 嵯峨美術大学附属ギャラリー)
谷正輝 個展 -syncasync- 出展(兵庫 Gallery Bricolage)
〈2022〉
Any Kobe with Arts トロフィー依頼制作 Any Kobe with Arts 招聘作家(兵庫)
〈2021〉
かけがわ茶エンナーレ 2020+1 招聘作家(静岡)
MI ギャラリー 写真作品収蔵(大阪)
Statement
私は「間・間合い」と「支持体論」をベースに制作しています。
間とは、何かと何かの物理的な距離や空虚な空間、連続している事と事の間の時間的な余白(リズムやテンポ)、
心と心のコミュニケーションの調節など精神的な繋がりなど、様々な表現で使用されます。私の「間(ま)」とはそれらを含みながら、総体的な意味として「対象と自分を同期させるもの」であり「対象への知覚認識に影響を与えるもの」として働く何かを指します。
例えば「見える」という知覚認識は、対象との間を行き来する光を介して、「私の前にりんごがある」と分かるようにです。
「間合い」とは、主体性を持った存在(私)が、その「間」を認識しながらコントロールしようとする、
具体的で身体的な行動によって感じている事を意味します。
上記の「同期させるものの存在」を考えた哲学が、私の「支持体論」です。支持体とは絵における紙やパネルなど、材料になるようなものです。
それと同時に、アートの本質(目に見えないもの)を見る人に同期させるもの(理解させるもの)としても存在すると言えます。
人もものも世界の現象も魂も、マクロな視点からは「あらゆるものが支持体として仮の状態で存在している」と同時に、ミクロな視点では「真な状態として完璧に存在している」ということが「支持体論」です。